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セマンティックWebは何の役に立つのか

(前回RSSフィードとCMSの可能性2:セマンティックWebからの続き)

では、セマンティックWEBは企業にとってどのような利用価値があるのでしょうか。
仮に、全てのWEB上の情報がXMLに基づいたセマンティックなものになったと仮定しましょう。

全てのデータにラベルがついていると考えると、WEB全体が一つの巨大なデータベースとして出現します。例えば、<商品名>みかん10kg</商品 名>というタグ、商品名を表す共通の仕様があれば、「みかん10kg」という商品を扱うショップが一概に表示できるわけです。ということは、世界で一番安 いみかん10kgを用意に見つけ出すことができます。或いは、他の属性、<原産地><送料>なども鑑みて、検索ができるかもしれません。

つまり、最大のメリットは、機械が読むことにより、最終的に人間が使いやすいということなのです。お客様が検討の対象としてくれやすくなる、ということです。逆にいえば、セマンティックWEBに参加できない企業は、取り残されることになるともいえるでしょう。

機械が読みやすいということは、検索エンジンのロボットにも当然読みやすくなりますから、インデックス性が向上します。即ち、XMLベースでWEB コンテンツを配信することは、検索エンジンに最も最適化された形態であり、SEOに最も相応しい(というか最初からSEOができた)コンテンツであるとい えます。

RSSのような形態ですと、メールマガジンの代わりに使う、ということがまず考えられます。お客様からすれば、SPAMメールなどが来る心配がない、登録、変更、解除も自分側の都合で(解除ページやパスワードを探さなくても)できる。
企業側からすれば、個人情報(メールアドレス等)を保持する必要がなくなったり、誤送信の心配から開放されます。またメール配信システムからも開放されます。コストダウンとコンプライアンス面でのメリットが期待できます。
とはいっても、パーソナライズされたサービスを提供したい場合には、パーソナライズされたRSSフィードの提供により、プライバシーをうまく保持しながら、オプトインをはじめとした個人に最適化された情報を提供することも可能です。

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RSSフィードとCMSの可能性2:セマンティックWeb

さて、RSSのお話をする前に、その前提となるテクノロジーであるXML、そしてXMLをWEBに適用し、RSSとして普及させることの狙いである、「セマンティックWeb(semantic web)」について知っておいた方が良いでしょう。

セマンティックWebとは、その名の通り、「セマンティックな(=意味的な、意味構造の)Web」ということです。これはどういうことかというと、従来のHTMLで表現されるWebと対比してみると良いでしょう。

  • セマンティックWeb(XML):意味構造を記述
  • レガシーWeb(HTML):文書構造を記述

なんだかわかったようなわからないような(笑)、そんな感じがしますね。

HTMLは、Web標準を厳格に適用する(XMLベースのXHTMLを利用する)ことで、ある程度文書構造を作り上げることに成功してきました。具体的なタグの記述でいえば、

<h1>大見出し</h1>
<p>大見出し本文</p>
<h2>小見出し</h2>
<p>小見出し本文</p>のようなものです。これら、HTMLのタグは、「これは文書の見出し」「これは文書の本文」「これは文書の箇条書き」といった、いわゆる「文書構造」を表記することができたわけです。
ところで、以下のように、ある商品を説明している例を見てみましょう。

<h2>新商品「メガサプリメント」</h2><p>この新商品の「メガサプリメント」は、発売以来、絶大な人気を・・・</p>

<li>こんな方におすすめ:疲れやすい、食欲がない</li>
<li>内容物:メガ草抽出エキス、他</li>
<li>内容量:350g</li>

私たちには、「商品名」「解説文」「対象者」「内容物」「内容量」といった、それぞれの意味がわかります。しかしながら、コンピュータにはわかりよ うがありません。唯一わかるのは、XHTMLで指定された、文書構造のみです。そう、h2やp、それにliで示された、見出しやリストといったもので す。

一方でセマンティックWEBでは、XMLを利用して、「意味構造」を記述していきます。わかりやすくいえば、例えば

<対象者>疲れやすい、食欲がない</対象者>
<内容物>メガ草抽出エキス、他</内容物>
<内容量>350g</内容量>

(実際セマンティックWebで使われる表記とは異なります)
こんな形であれば、コンピュータは<内容量>で囲まれた内容が、内容量を指すものであることが理解できます。
このように、セマンティックWEBとは、人間だけでなく、機械のためのWEBといえます。

セマンティックWEBの基本的な意味について知りたい場合には、以下のようなサイトを参考にするとよいでしょう。

http://marketing.mitsue.co.jp/archives/000058.html
http://www.kanzaki.com/docs/sw/
http://ja.wikipedia.org/wiki/Semantic_Web
http://www.net.intap.or.jp/INTAP/s-web/
http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=9189

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RSSフィードとCMSの可能性

昨日から、このWordPressというweblog (php+mysql ベースのCMS) をさわりはじめています。 ほかにも、同様のCMSは多数あり、色々試してみたのですが、結局これが良さそうです。様々な人が改良に携わって発展してくるオープンソースのありがたみをひしひしと感じているところです。
と共に、少々分かり辛いところもあったりして、それでこんなシンプルなシステムなのに苦労しています。変更するなら、phpのソースを直接いじれといった あけっぴろげなダイレクト感は好感が持てますが、やりたいことの答えがなかなか見つからない苛立ちは、正直ありますね(笑

今年はいよいよ、RSSを中心としたXML元年となりそうです。SEOにおいても、本当の意味でのコンテンツ力勝負になってくるということです。RSSを含むXMLはコンテンツそのものであり、コンテンツこそが価値という原点回帰が起こってくるのです。詳しくは、次回ご説明したいと思います。

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