RSSフィードとCMSの可能性2:セマンティックWeb

さて、RSSのお話をする前に、その前提となるテクノロジーであるXML、そしてXMLをWEBに適用し、RSSとして普及させることの狙いである、「セマンティックWeb(semantic web)」について知っておいた方が良いでしょう。

セマンティックWebとは、その名の通り、「セマンティックな(=意味的な、意味構造の)Web」ということです。これはどういうことかというと、従来のHTMLで表現されるWebと対比してみると良いでしょう。

  • セマンティックWeb(XML):意味構造を記述
  • レガシーWeb(HTML):文書構造を記述

なんだかわかったようなわからないような(笑)、そんな感じがしますね。

HTMLは、Web標準を厳格に適用する(XMLベースのXHTMLを利用する)ことで、ある程度文書構造を作り上げることに成功してきました。具体的なタグの記述でいえば、

<h1>大見出し</h1>
<p>大見出し本文</p>
<h2>小見出し</h2>
<p>小見出し本文</p>のようなものです。これら、HTMLのタグは、「これは文書の見出し」「これは文書の本文」「これは文書の箇条書き」といった、いわゆる「文書構造」を表記することができたわけです。
ところで、以下のように、ある商品を説明している例を見てみましょう。

<h2>新商品「メガサプリメント」</h2><p>この新商品の「メガサプリメント」は、発売以来、絶大な人気を・・・</p>

<li>こんな方におすすめ:疲れやすい、食欲がない</li>
<li>内容物:メガ草抽出エキス、他</li>
<li>内容量:350g</li>

私たちには、「商品名」「解説文」「対象者」「内容物」「内容量」といった、それぞれの意味がわかります。しかしながら、コンピュータにはわかりよ うがありません。唯一わかるのは、XHTMLで指定された、文書構造のみです。そう、h2やp、それにliで示された、見出しやリストといったもので す。

一方でセマンティックWEBでは、XMLを利用して、「意味構造」を記述していきます。わかりやすくいえば、例えば

<対象者>疲れやすい、食欲がない</対象者>
<内容物>メガ草抽出エキス、他</内容物>
<内容量>350g</内容量>

(実際セマンティックWebで使われる表記とは異なります)
こんな形であれば、コンピュータは<内容量>で囲まれた内容が、内容量を指すものであることが理解できます。
このように、セマンティックWEBとは、人間だけでなく、機械のためのWEBといえます。

セマンティックWEBの基本的な意味について知りたい場合には、以下のようなサイトを参考にするとよいでしょう。

http://marketing.mitsue.co.jp/archives/000058.html
http://www.kanzaki.com/docs/sw/
http://ja.wikipedia.org/wiki/Semantic_Web
http://www.net.intap.or.jp/INTAP/s-web/
http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=9189

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